初日
 最初にアカデミーに来た時は、集合場所がわからず苦労しました。迷っているうちに屋外テニスコートを見つけ、中を見ていたらコーチらしき人に声をかけられました。その人が、センターコートアカデミー代表のクレイコーチだったのです。
clay

コーチとほんの30秒ほど話をすると、いきなりコートで打ってみろと言われました。ラリーの相手は同じ年くらいの白人の男の子です。まだ時差ぼけが残っていましたが、ミスをして相手に迷惑をかけてはいけないと、必死にボールを返しました。クレイコーチが腕組みをして仁王立ちで僕のプレーを見ています。一見怖そうですが、クレイコーチはめちゃめちゃ優しいコーチです。毎日笑顔でみんなに声をかけてくれます。
claykai

初日はとにかく嬉しくて、時差ボケや体の疲れも、夕方5時に練習が終わるまでずっと忘れていました。

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

2日目
2日目は、8時半に初日と同じ場所(センターコート本部?)に集合しました。体育館のような施設です。小学校1年生から高校生まで多くの子どもたちがいます。9時まではみんなで準備体操や軽いステップ練習をしました。ここは冷房が効いていて涼しかったです!
warmup

 センターコート本部には屋外のテニスコートが5面あります。準備体操の後、ざっと目で数えたら生徒が7~80人くらいもいました!1コートに10数人だと多いなあと思ったのですが、その心配は無用でした。センターコートにはテニスコートが他にもたくさんあり、車でみんなを送迎するシステムをとっています。僕はいつも11人乗りのバンで送ってもらっていました。小学生たちは車ではなく、かっこいいスクールバスのようなものに乗って行きます。
bus

テニスコートに着き、練習が始まりました。1コート2人~4人で、コーチの球出しからの練習ではなく、ラリー練習が多かったです。ラリー練習といっても、日本のようにひたすら打ち続けるというやり方ではありません。ラリーには毎回、トップスピンしか使ってはいけないとか、スライスだけといったルールがありました。コーチはずっとコートサイドで見ていて、ときどきアドバイスをくれます。この日は3人のコーチがいました。
court


普段はフォアでスライスを使うことはあまりないので、最初は上手に打てませんでした。しかし、だんだんコントロールも向上し、スライスがより伸びるようになりました。また、トップスピンしか使ってはいけない時は、ボレーではなくドライブボレーを使う必要があります。普段あまり使わないショットも使うことで、新しい得点パターンに気付かされたり、選択肢が増えたりしたように感じました。

ラリー練習の時も常にポイントを数え、勝ち負けをはっきりさせます。ここがおもしろいのですが、勝つと一つ上のコートに行け、負けると一つ下のコートに下がります。コート落ちしていくことは少なからず屈辱的なので、上にあがれるようにかなり必死になります。また、毎回毎回相手が変わるので、いろいろな人に新しい攻撃方法を試すことができ、そのパターンが通じるのか通じないのかがすぐわかって良かったです。

11時半からはトレーニングの時間です。車でセンターコート本部に戻り、そこで筋トレをしました。
training

たくさんの筋トレ道具が揃っていて、かなり本格的でした。日本のテニススクールではテニスコートでボールを打つだけのところが多いと思いますが、ここでは毎日必ず筋トレとストレッチが練習メニューにがっちり組み込まれます。テニスの技術の向上とともに、体づくりにも結構な時間を割きます。

筋トレは、基本的にバディを組んで二人で一組になってやります。結構きついのですが、一緒にやる仲間がいるので、おしゃべりをしたりジョークを言い合ったりしているうちに乗り切れます。
kaiandaboy

専門のトレーニングコーチが常にいて、次々にやってくる生徒たちの指導に当たります。メニューは個人にあわせるようになっていて、いつもちょうどいい負荷をコーチが探してくれます。
trainer

最初は、テニスコートが何面もがらがらと空いているのに筋トレをしているのは、何だかもったいない気もしました。でも、コーチから学ぶうちに、体づくりや体の調整がいかに大切かを知りました。

日本では、ランニングはどの部活でも基本的にやると思いますが、こちらでは中・長距離のランニングはやりません。短めのダッシュを何本かやったり、ステップの緩急をつけるようなトレーニングをしました。

筋トレは、翌日に疲れが残らないように、月曜日は腕、火曜日は肩、水曜日は腰……のように、曜日によってやる箇所が違いました。同じ場所を続けてやらないように注意されました。また、筋肉痛にならないように、道具を使って丹念にストレッチやマッサージをしました。
stretch

12時半からはお昼ごはんです。また車でチャタムというところに移動しました。チャタムにはテニスコートだけではなく、プールやその他のスポーツ施設もあり、大勢の人が利用していました。僕たちは、ここの二階建ての棟の食堂でランチを食べました。
chatham

ランチは毎日食べ放題、飲み放題のブッフェが無料でついています。基本はサラダ+メインです。メインはサンドウィッチ、スパゲティやタコスなど日によって替わります。食べるものの種類はあまり多くありませんが、アメリカでこのレベルなら文句は言えません。むしろサラダバーがあるだけ上出来です。スポーツ施設の食堂なので、いちおうヘルシーなランチを心がけて提供しているのだと思います。salad

昼食を食べたところは二階で、一階には卓球、ビリヤードの遊び道具がありました。お昼休みは、卓球やビリヤードをしたり、テレビをみたり、携帯をいじったりと、みんな好きなことをして過ごします。僕はiPadを持って行ったので、iPadでブログを書いたり、読書したり、またはみんなと卓球やおしゃべりをして過ごしました。

ランチタイムは、それぞれの国のことを話したりしたこともありました。僕は他の国の部活動について質問したのですが、日本はかなり部活動が充実した国だということがわかり、毎日部活に明け暮れることのできる自分は幸せだと感じました。

pingpong

お小遣いがあれば、売店でハンバーガーを買ったり、飲み物を買ったりもできます。一緒にいた中国人がそこで買ったポテトを少し分けてくれました。

2時になり、またテニスコートまで移動しました。今度はさっきとは違うテニスコートでした。

午後は、試合が多めでした。シングルスもダブルスも両方やりました。実力が同じくらいの人とやることが多いですが、たまに、どこどこで何位というものすごく強い人と試合をすることもあります(僕も何回か6-0 6-0、タイブレークだけの勝負で7-0などで負けました…( i _ i ))。
 
終わりは5時前くらいでした。終わりの挨拶などはなく、みんな勝手に帰っていきます。


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